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算数ができない大学生
あなたはこの問題が解けますか? 「小数」の入った四則計算問題です。中学生レベルだそうですから、気晴らしにちょっとやってみてください。
{1+(0.3-1.52)}÷(0.1)2 ←この「2」の位置はほんとうは上付きです。つまり、2乗です。
どうですか? 気晴らしになりましたか? 実はこれは、大学生の数学力を測定するために実施された問題の一部だそうです。結果は以下のとおりです。いずれも超一流大学の学生さんたちですよ。えー? まさか、「小数」点がどこか抜けてんじゃないでしょうね。(ちなみに、正解は、-22です)
誤答率(つまり、間違った人の割合、全て二桁の実数)
国立トップA大文学系類(数学非受験者を除く)、27%
国立トップB大文学部、25%
有力国立C大学経済学部、33%
有力国立D大学経済学部、38%
有力国立E大学経済学部、38%
私立トップF大学経済学部(数学で受験)、21%
私立トップF大学経済学部(数学非受験)、39%
追加(理工系)、正答率%
2003/08/14追加記載
国立最難関SA(理工)、91.4%
旧帝国大学SE(工)、66.6%
私立トップSA(理工)、79.6%
地方国立SJ(工)、66.1%
地方国立SK1(理工)、59.4%
地方国立SK2(生)、58.1%
参考資料
西村和雄京都大学教授、戸瀬信之慶応大学教授らのグループの調査(一部)
「大学生の数学力低下、深刻―学習時間減響く」
日本経済新聞、平成12年(2000年)1月25日付より
算数ができない大学生(理系学生も学力崩壊)
岡部恒治、戸瀬信之、西村和雄著、東洋経済新報社(2001年)