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男子400m障害
第8回世界陸上(カナダ・エドモントン)
2001年8月10日、第8回「世界陸上」競技選手権大会(カナダ・エドモントン)で、為末大(ためすえ・だい)選手が男子400mハードルで銅メダルを獲得した。トラック種目における日本男子陸上界でのメダル獲得は、五輪、世界選手権を通じて初めてである。為末選手は、準決勝で48秒10の日本新記録をマークした。決勝ではそれをさらに上回る47秒89でゴール、日本人初、アジアでも2人目の47秒台突入と共に、3位入賞という快挙を成し遂げた。(法政大学4年)
第10回世界陸上(フィンランド・ヘルシンキ)
2005年8月09日、第10回世界陸上(フィンランド・ヘルシンキ)で、為末大(ためすえ・だい)選手が、男子400m障害決勝で3位(48秒10)となった。第8回カナダ・エドモントン大会3位(同種目)に続く二大会ぶり自身2個目の銅メダルである。陸上の男子短距離・障害種目で日本人選手が、二度メダルを獲得するのは、五輪・世界選手権を通じて初の快挙である。
為末大(TAMESUE,Dai):侍(サムライ)ハードラーの異名を持つ。大学卒業後、実業団の大阪ガスに入社するが2003年に退社、APF:アジアパートナーシップファンド(Asia Partnership fund)に所属して、プロ的に活動している。つまり、スポンサーの支援を受け、大会の賞金で競技を続けている。世界選手権の前も欧州のレースを転戦していたという。なお、APFは、東南アジアを中心に投資を展開する企業とのこと。
為末大(ためすえ・だい)
1978年(昭和53年)5月3日生、広島市佐伯区の五日市小・中学校から、同じく広島市内の皆実(みなみ)高校を経て法政大学へ進学。170cm、67kg、世界一小さなハードラー。
中学3年、全国中学大会で100m、200mの2冠に輝く。
高校3年、400m世界ジュニア選手権4位(日本短距離界初)、400mハードル広島国体(少年男子A)優勝:記録49秒09(高校生で初めて50秒を切る)、400mもジュニア記録で制す。
大学(法政大)入学後はスランプに苦しむが、3年生になって400mハードルで学生記録を更新(48秒47)、シドニー五輪(2000年)に出場した。しかし、予選で9台目のハードルに足を引っかけて転倒、予選落ち。
中国新聞2001.10.05(金)スポーツ欄、「そこを聞かせて」のコーナー
インタビューに答えて、次は”アテネ五輪で世界新V”。彼は我が五日市中学校陸上部の後輩ということになる。今後のさらなる活躍が大いに楽しみである。
中国新聞2002.1.25(金)情熱のバトンリレー(中国新聞創刊110周年記念)
インタビューに答えて、”アテネ五輪? 当面の目標はそう。でも、30歳で迎える北京五輪に最高のピークを持っていきたい。勝つために”
男子マラソン
尾方剛(おがた・つよし)
同じく第10回世界陸上男子マラソン(13日)で、尾方剛(おがた・つよし)選手が銅メダル(2時間11分16秒)を獲得した。尾方選手は、広島県熊野高校出身(1991年石川国体一万m2位)、山梨学院大学2年の時、箱根駅伝優勝アンカーを努める。大学卒業後、中国電力入社。昨年の福岡国際でマラソン初優勝。